第11章 川村富士美の「症状」

川村は「傷害」を負ったか

 

判決は、川村富士美を被害者とする殺人未遂についても八木は有罪であるとしている。八木が、武やアナリエに指示して、川村に風邪薬を飲ませたり、濃い酒を飲ませたりし続けたことによって、川村に「急性肝障害」、「好中球の減少による抵抗力低下」などの傷害を負わせ、そのまま、風邪薬や酒を飲ませ続ければ、川村は死んでいただろう、だから殺人未遂だと言うのである。

本当に、川村は、「急性肝障害」、「好中球の減少による抵抗力低下」などという「傷害」を負ったのだろうか。

川村が傷害を負ったことについて、判決が唯一の拠り所としているのは、「東京大学助教授で血液学、臨床判断学の研究者」である北村聖が警察に提出した回答書とその法廷証言である。そこで、北村の回答書や法廷証言を検討してみる。

 

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