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 八木茂さんは、平成12年3月24日に逮捕され、その後同年12月13日までに、川村富士美さんに対する殺人未遂、森田昭さんに対する殺人、佐藤修一さんに対する殺人の嫌疑で起訴されました。
 わたしたち弁護人は、佐藤さんに対する殺人の嫌疑を渡辺荘事件、川村さんに対する殺人未遂と森田さんに対する殺人の嫌疑をあわせて風邪薬事件と呼び、これらの事件をまとめて本庄事件と呼んでいます。

 

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 渡辺荘事件は、八木さんたちが、逮捕された時点から5年近くも前の平成7年6月3日に、渡辺荘で佐藤さんをトリカブト毒によって殺害したとされる保険金殺人事件です。

 わたしたちは渡辺荘事件は冤罪であると考えています。
 佐藤さんの遺体は、平成7年6月14日に利根大堰で発見されました。遺体が発見された当初、佐藤さんの死因は溺死でした。八木さんが佐藤さんをトリカブト毒で殺害したという認定の根拠となったのは、共犯者とされた武まゆみの証言のみです。佐藤さんの遺体からは、死に至る量のトリカブトは検出されていません。佐藤さんが殺されたとされる自宅からも、そのほかの立ち寄り先からも、トリカブト成分は一切検出されていません。そして、武まゆみの証言は、死刑の威嚇の下、長期間に及ぶ取調べによって形成された偽りの記憶です。武まゆみの日記がそのことを裏付けています。はじめ武は佐藤さんは自殺したと考えていました。しかし、捜査官との協力によって失われた記憶を回復させていきます。そして、佐藤さんをあんパンに入れたトリカブトで殺したことを思い出します。武は日記にこう書いています。

私は、自分で記憶にふたをしてしまう程の嫌な、そして、とても悪い事をしていた。今、その記憶のふたをあけて、よみがえらせる事ができて、本当によかった。それもこれも、みんな佐久間検事のおかげだ。

 

 武が記憶を回復していく場面は、心理カウンセラーが患者に催眠術を施して行なう記憶回復セラピーにそっくりです。武の記憶は記憶回復セラピーによって作られた嘘の記憶なのです。佐藤さんの死因は溺死です。トリカブト毒ではありません。この事件は、長期間に及ぶ密室での取調べによって作られた壮大なフィクションにすぎません。

 

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 風邪薬事件は、川村さんに対する殺人未遂事件と、森田さんに対する殺人事件です。これらの事件はいずれも風邪薬を凶器にした保険金殺人事件です。
 わたしたちは、風邪薬事件についても冤罪であると考えています。
 八木さんは大量の風邪薬を飲ませたりなどしていませんし、そもそも風邪薬で人を殺すことができるとする検察官の主張に疑問があるからです。

 

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 八木さんは、いずれの事件でも有罪となり死刑判決が下されました。平成20年7月17日に最高裁によって上告が棄却され、八木さんの死刑が確定しています。これに対し八木さんは再審を申し立てています。

 このウェブサイトでは、「死刑判決の問題点」で弁護団の主張の詳細を知ることができます。武まゆみの虚偽供述の原因となった偽りの記憶のメカニズムについては「偽りの記憶」で詳しく説明します。

 再審を支援しても良いという方は、「弁護団について」をご参照の上、事務局までご連絡ください。

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